セカンドライフを自分の住みたかった地方で送る。そんな計画を立てているシニアはどのくらいいるのだろう。このコロナ禍で働き方も変わり、実際東京のオフィスから地方に移る事例も出てきている。リモートワークも普及し、働く場所を何も都会に絞らなければ定年前に自分の移住希望地をさがすという選択もあるかもしれない。50代から60代は長野県、北海道が希望地として人気があるようだ。自治体によっては家を購入する資金やリフォーム費用の補助金制度を設けているところもあるという。安い物価、広い住まい、豊かな自然といいことづくめを想像するだろうが都会とちがって交通や物流などのインフラはまだまだ、基本的に自給自足という覚悟は必要だろう。便利になれて面倒くさがり屋の都会人にはおそらく厳しい。しかしお金をかけず生活を楽しむ、過剰な消費をせずにリサイクルで経済をまわす、これからの新しいライフスタイルを地方が先導する時代が来るかも知れない。